医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】「ノリトレン」に発癌性物質-他の抗うつ剤へ切替検討

【厚労省】「ノリトレン」に発癌性物質-他の抗うつ剤へ切替検討

読了時間:約 1分45秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年06月12日 AM10:26

厚生労働省は7日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、住友ファーマの抗うつ剤「ノリトレン錠」(一般名:ノルトリプチリン塩酸塩)から発癌性物質のニトロソアミン類の一種であるN-ニトロソノルトリプチリンが検出されたことを報告した。発癌性の有無については不明としつつ、今後は暫定管理値を超える製品は出荷せず、他剤への切り替えを検討するよう8日付の事務連絡で医療現場に周知した。

厚労省は、ニトロソアミン類が医薬品に混入するリスクを懸念し、2021年から各製造販売業者に自主点検を要請。住友ファーマは、ノルトリプチリン製剤全製品を対象にニトロソアミン類の検出リスクを評価した結果、同類の一種であるN-ニトロソノルトリプチリンが検出された。同成分は癌原性試験等のデータがなく、発癌性の有無は不明とされている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【東海大グループ】日常診療に漢方処方87%‐医師半数「証」考慮せず
  • 【文科省審議会】加計学園は定員割れ改善を-千葉科学大薬の現状指摘
  • 【NPhA調査】「在宅24回以上」が壁に-地域支援加算の施設基準
  • 【厚労省】ドラッグロスの78品目公表-開発困難事情など連絡を
  • 【厚労省】条件付承認「積極検討を」-通知一部改正で活用促す