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【健保連が調査】かかりつけ薬剤師浸透せず-「知っている」は4割未満

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2023年06月07日 PM12:15

健康保険組合連合会は、「医療・介護に関する国民意識調査」の結果を公表し、かかりつけ薬剤師の知名度は4割未満で、2017年の前回調査から横ばいとなったことが分かった。一方、お薬手帳の利用率は前回調査より6ポイント増で5割を超え、70代では8割に迫るなど、高齢者ほど高い利用率を示した。

調査は医療・介護の提供体制や公的保険制度に対する国民の認識、具体的なニーズを把握するため、2022年7月に3000人を対象にインターネットで行った。

調査結果のうち、「薬局の利用や服薬状況」では、処方薬についてこれまでに困った経験の有無について、16.1%が「困った経験がある」と回答。具体的内容として、「副作用ではないかと思う症状が出た」が38.0%で最も多く、「処方薬が多すぎた」27.0%、「処方薬がどのような薬か分からなかった」21.6%が続いた。

処方薬の主な受け取り場所として、「受診した医療機関の近くの薬局」が59.9%を占め、前回調査の61.0%からほぼ横ばいだった。「いつも決まった薬局に処方箋を持ち込んで薬を受け取っている」は16.0%にとどまったが、前回調査の13.4%から増加した。

かかりつけ薬剤師について「知っており、利用したことがある」は7.8%、「知っているが利用したことはない」は29.5%の計37.3%で、前回調査結果の37.8%とほぼ同等だった。

お薬手帳の利用状況を見ると、「所持しており、薬を受け取る際には必ず提示する」との回答は54.3%で、前回調査の48.2%から伸長した。年齢が上がるほど利用率が高く、70代で77.7%、60代で59.0%だった一方、20代は38.7%、30代は44.8%にとどまった。

後発品の服用状況を見ると、「現在も服用を続けている」が53.0%で、「服用を止めている」が28.7%、「服用したことがない」が18.3%だった。

服用を止めた背景として、最多は「病気が治り、服用する必要がなくなった」の70.0%で、次点の「使い慣れている薬が良い」の9.5%を大幅に上回った。

服用したことがない理由として、「病気をしないために処方されたことがあまりない」43.0%、「取りあえず様子を見ようと思った」27.1%の順で、「安全性に不安」は7.5%、「効き目に不安」は6.6%と、後発品への不信を理由とする回答は比較的少なかった。

昨年度診療報酬改定で導入されたリフィル処方箋に関しては、「リフィル処方箋を受けて通院頻度を減らしたい」は62.3%、反対に「リフィル処方箋は希望しない」は37.7%だった。

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