日本薬剤師会は24日、保険調剤の動向「2022年度調剤分(全保険・速報値)」を公表した。処方箋受取率(医薬分業率)は前年度比1.3ポイント増の76.6%となった。受取率は全ての都道府県で増加し、80%を超えたのは13道県となった。
都道府県別の受取率を見ると、前回調査で9道県だった「80%以上」は秋田県(89.3%)、青森県(87.5%)、新潟県(87.3%)、岩手県(87.1%)、宮城県(85.5%)、島根県(84.5%)、神奈川県(84.3%)、北海道(83.7%)、佐賀県(83.0%)、茨城県(81.0%)、山口県(80.9%)、埼玉県(80.0%)、福島県(80.0%)となった。「60%未満」は福井県(59.3%)のみで、前回の2県から減少した。
調剤件数は6億7299万6801枚(対前年比104.7%)、受取処方箋枚数は7億9987万3743枚(103.7%)、調剤点数は7477億4448万8000点(101.5%)となった。
調剤件数、受取処方箋枚数、調剤点数それぞれで、全ての都道府県が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた前年を上回る数値となった。
処方箋1枚当たりの金額は9550円から9348円に減少した。