薬価流通政策研究会(くすり未来塾)は8日、新たなデータを加えてこれまでの薬価・流通制度改革案をまとめた提言第7弾を公表した。薬価20円未満の超低薬価品が毎年薬価改定により急増し、アイテム数(包装単位別品目数)として全アイテム数の約50%に達していることを指摘。これら製品は、原材料費の高騰に対応できず、卸の在庫・配送コストを賄えないため、卸として赤字品目になる恐れがあり、今後も増える可能性が高いという。提言では、これら製品の薬価引き上げや流通マージン確保などによる安定供給・安定流通支援が必要とし、厚生労働省に検討を求めた。
くすり未来塾は、薬価20円未満の製品を「超低薬価品」と名付け、「コスト増に対応余力なし、卸の在庫コスト・配送コストがマージンで確保できない」製品と指摘。毎年改定で「超低薬価品が急増中。金額ベース10%、アイテム数50%時代の到来」と対応策の検討の必要性を示した。