薬事・食品衛生審議会薬事分科会は21日、ラインファーマの経口人工妊娠中絶薬「メフィーゴパック」(一般名:ミフェプリストン・ミソプロストール)の製造販売承認を了承した。パブリックコメントなどの意見を踏まえ、適切な使用体制が確立されるまでの当分の間、2剤目のミソプロストール服用から中絶が完遂するまでは入院可能な有床施設での入院、外来で投与する場合には院内待機を必須とし、服薬を管理する。流通・使用管理では、製造販売業者のラインファーマと各医療機関から毎月それぞれ販売数量・使用数量を都道府県医師会に報告させるよう手順書を定めて管理することなどを求める。厚生労働省は今後、薬事承認の手続きを進める予定だ。
同剤は、妊娠継続に必要な黄体ホルモンの働きを抑えて妊娠の維持を阻害する抗プロゲステロン作用を持つミフェプリストン、子宮収縮作用を持つミソプロストールのパック製品で国内初の中絶薬。効能・効果は、子宮内妊娠が確認された妊娠63日以下の人に対する人工妊娠中絶となる。