2021年漢方製剤等の生産金額が前年比2.3%減の2086億4400万円となったことが、21年の薬事工業生産動態統計年報をもとに日本漢方生薬製剤協会が公表した報告書で分かった。医療用漢方製剤が減少した影響で過去最高となった前年から減少に転じた。医薬品総生産金額に占める漢方製剤等の割合は2.3%と前年から変化がなかった。
漢方製剤等の生産金額は20年まで4年連続で増加しており、5年ぶりの減少となった。前年は二桁の伸びを示した医療用漢方製剤は3.2%減の1567億5600万円となった一方、一般用漢方製剤は0.4%増の518億8800万円の微増となり、8年連続で拡大した。生産金額の構成比は医療用医薬品が75.1%、一般用医薬品が24.9%となった。