医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 【インフルエンザ流行レベルマップ第12週】全国の週間受診患者推計20万人切る-感染研

【インフルエンザ流行レベルマップ第12週】全国の週間受診患者推計20万人切る-感染研

読了時間:約 1分30秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年04月03日 AM10:01

直近5週でAH3亜型97%、3%、AH1pdm09は0%

国立感染症研究所は3月31日、2023年第12週:3月20日~3月26日(3月29日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像は感染研のウェブサイトより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2023年第12週の定点当たり報告数は6.44(患者報告数3万1,760)となり、前週の定点当たり報告数8.42(患者報告数4万1,319)よりも減少した。都道府県別では新潟県(19.43)、(16.75)、(13.85)、青森県(13.20)、(11.65)、秋田県(11.14)、石川県(10.25)、広島県(10.07)、香川県(8.81)、北海道(8.75)の順となった。6都道府県では前週の報告数よりも増加し、41都道府県では前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約19.2万人(95%信頼区間:17.4~21.1万人)となり、前週の推計値(約24.6万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約3.2万人、5~9歳が約5.6万人、10~14歳が約3.5万人、15~19歳が約1.3万人、20代が約1.2万人、30代が約1.7万人、40代が約1.4万人、50代が約0.6万人、60代が約0.4万人、70歳以上が約0.4万人となった。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約364.2万人となった。

全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は38か所で、注意報レベルを超えている区域は63か所であった。

基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は165例であり、前週(216例)から減少した。40都道府県から入院患者の報告があり、年齢別では1歳未満(8例)、1~4歳(36例)、5~9歳(40例)、10代(21例)、20代(7例)、40代(2例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(16例)、80歳以上(28例)であった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第8週~2023年第12週)ではAH3亜型が166件(97%)、B型が5件(3%)、AH1pdm09が0件(0%)の順であった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 血液中アンフィレグリンが心房細動の機能的バイオマーカーとなる可能性-神戸大ほか
  • 腎臓の過剰ろ過、加齢を考慮して判断する新たな数式を定義-大阪公立大
  • 超希少難治性疾患のHGPS、核膜修復の遅延をロナファルニブが改善-科学大ほか
  • 運動後の起立性低血圧、水分摂取で軽減の可能性-杏林大
  • ALS、オリゴデンドロサイト異常がマウスの運動障害を惹起-名大