経済産業省は17日、「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」の2次公募を開始した。感染症パンデミック時のワクチン製造に不可欠な製剤化・充填設備、医薬品製造に必要な部素材等の製造設備を持つ拠点整備などに補助金を交付するもので、8月上旬以降に採択結果を公表する予定。
2次公募では、ワクチン製造に不可欠な製剤化・充填設備と医薬品製造に必要な部素材等の製造設備を持つ拠点を重点的に採択する予定。具体的には、他社からバイオ医薬品やワクチン原薬の提供を受け、原薬について充填、保管可能な拠点の整備に関する事業、mRNA用酵素やバイアルなど、ワクチンを供給するために必要な部素材・消耗品等の製造設備を持つ拠点の整備に関する事業を対象としている。
採択要件として、有事の際に国からの要請・指示に基づいて感染症ワクチンの製剤化・充填、ワクチンの生産・供給に必要な部素材の供給を行うこと、8年間は製剤化・充填、部素材の製造等を円滑に行えるよう保全・維持管理することなど、8項目全てを満たすよう求めた。
補助金の交付決定後は速やかに事業に着手し、2028年度末までに事業を完了する。