今シーズンの推計受診者数は約320.4万人に
国立感染症研究所は3月17日、2023年3月6日~3月12日(3月15日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第10週の定点当たり報告数は11.10(患者報告数5万4,796)となり、前週の定点当たり報告数10.17(患者報告数5万235)よりも増加した。都道府県別では岩手県(26.03)、富山県(26.02)、石川県(25.08)、福井県(18.49)、山形県(16.70)、大分県(16.19)、滋賀県(15.85)、栃木県(15.82)、新潟県(15.59)、青森県(14.97)の順となった。33都道府県では前週の報告数よりも増加し、14都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約31.8万人(95%信頼区間:28.7~34.9万人)となり、前週の推計値(約28.9万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約5.1万人、5~9歳が約10.6万人、10~14歳が約6.5万人、15~19歳が約1.7万人、20代が約1.3万人、30代が約2.4万人、40代が約2.2万人、50代が約0.9万人、60代が約0.6万人、70歳以上が約0.5万人となった。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約320.4万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は61か所で、注意報レベルを超えている区域は170か所であった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は222例であり、前週(208例)から増加した。40都道府県から入院患者の報告があり、年齢別では1歳未満(14例)、1~4歳(65例)、5~9歳(48例)、10代(23例)、20代(5例)、30代(4例)、40代(3例)、50代(2例)、60代(9例)、70代(16例)、80歳以上(33例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第6週~2023年第10週)ではAH3亜型が148件(97%)、AH1pdm09が2件(1%)、B型が3件(2%)の順であった。
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・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ