直近5週間のウイルス検出状況はAH3亜型が96%
国立感染症研究所は3月10日、2023年第9週:2月27日~3月5日(3月8日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第9週の定点当たり報告数は10.17(患者報告数5万235)となり、前週の定点当たり報告数11.32(患者報告数5万5,873)よりも減少した。都道府県別では石川県(33.77)、岩手県(33.37)、富山県(26.25)、福井県(23.46)、佐賀県(16.08)、青森県(15.19)、大分県(15.03)、福岡県(14.54)、京都府(14.28)、滋賀県(14.18)の順となった。17都道府県では前週の報告数よりも増加し、30都道府県では前週の報告数よりも減少した。
定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約28.9万人(95%信頼区間:26.0~31.8万人)となり、前週の推計値(約31.9万人)よりも減少した。年齢別では、0~4歳が約4.5万人、5~9歳が約9.5万人、10~14歳が約5.9万人、15~19歳が約1.6万人、20代が約1.5万人、30代が約2.5万人、40代が約1.8万人、50代が約0.8万人、60代が約0.5万人、70歳以上が約0.4万人となった。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約288.6万人となった。
全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は64か所で、注意報レベルを超えている区域は134か所であった。
基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は208例であり、前週(218例)から減少した。40都道府県から入院患者の報告があり、年齢別では1歳未満(9例)、1~4歳(50例)、5~9歳(53例)、10代(16例)、20代(3例)、30代(6例)、40代(1例)、50代(3例)、60代(8例)、70代(20例)、80歳以上(39例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第5週~2023年第9週)ではAH3亜型が181件(96%)、AH1pdm09が6件(3%)、B型が2件(1%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ