厚生労働省の「医薬品の販売制度に関する検討会」が8日に開かれ、要指導医薬品のオンライン服薬指導のあり方について議論した。薬局などで対面による販売が原則となっている要指導医薬品の販売規制に対し、構成員からは「デジタル化が進む中でオンライン服薬指導と対面どちらでも可能とすべき」「一律にオンラインを禁止すべきでない」との声が出た一方、「OTC医薬品の濫用などの問題を踏まえ、オンライン服薬指導は慎重に考えるべき」と賛否が割れた。
要指導医薬品は、▽医療用医薬品を経ずに直接OTCとして承認された品目▽医療用医薬品から転用されたスイッチOTCであって、製造販売後調査期間中のもの▽毒薬や劇薬――が該当し、薬局や店舗販売業で対面にのみ販売される。現在15製品が承認されている。