警報レベル超えの保健所地域は9府県32か所
国立感染症研究所は2月3日、2023年第4週:1月23日~1月29日(2月1日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像はリリースより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)
2023年第4週の定点当たり報告数は10.36(患者報告数5万1,219)となり、前週の定点当たり報告数9.59(患者報告数4万7,366)よりも増加した。都道府県別では沖縄県(41.23)、福井県(25.38)、大阪府(24.34)、福岡県(21.70)、京都府(20.24)、石川県(17.52)、宮崎県(16.47)、兵庫県(14.02)、奈良県(13.93)、佐賀県(12.54)の順となっている。28都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。18都道府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約30.1万人(95%信頼区間:27.4~32.7万人)となり、前週の推計値(約28.7万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約4.7万人、5~9歳が約9.9万人、10~14歳が約5.4万人、15~19歳が約2.2万人、20代が約1.5万人、30代が約2.6万人、40代が約2.1万人、50代が約0.8万人、60代が約0.6万人、70歳以上が約0.4万人となっている。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約119.5万人となった。
全国の保健所地域で、警報レベルを超えている保健所地域は32か所で、注意報レベルを超えている保健所地域は156か所であった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は175例であり、前週(168例)から増加した。39都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(8例)、1~4歳(38例)、5~9歳(48例)、10代(20例)、20代(4例)、30代(8例)、40代(3例)、50代(2例)、60代(9例)、70代(18例)、80歳以上(17例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2022年第52週~2023年第4週)では、AH3亜型が146件(95%)、AH1pdm09が6件(4%)、B型が2件(1%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ