注意報レベル超えの保健所地域は34都道府県161か所
国立感染症研究所は1月27日、2023年第3週:1月16日~1月22日(1月25日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。
画像は感染研のウェブサイトより
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2023年第3週の定点当たり報告数は9.59(患者報告数4万7,366)となり、前週の定点当たり報告数7.37(患者報告数3万6,388)よりも増加した。都道府県別では沖縄県(38.77)、福岡県(20.59)、大阪府(20.46)、宮崎県(17.59)、佐賀県(16.92)、京都府(15.31)、長崎県(14.80)、石川県(13.69)、福井県(12.14)、兵庫県(12.13)の順となっている。38都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。9都道府県で前週の報告数よりも減少がみられた。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約28.7万人(95%信頼区間:26.1~31.3万人)となり、前週の推計値(約25.7万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約4.8万人、5~9歳が約8.7万人、10~14歳が約4.5万人、15~19歳が約2.8万人、20代が約2.1万人、30代が約2.3万人、40代が約1.7万人、50代が約0.8万人、60代が約0.5万人、70歳以上が約0.4万人となっている。また、2022年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約89.4万人となった。
全国の保健所地域で、警報レベルを超えている保健所地域は23か所で、注意報レベルを超えている保健所地域は161か所であった。
基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は163例であり、前週(195例)から減少した。35都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(11例)、1~4歳(34例)、5~9歳(37例)、10代(18例)、20代(1例)、30代(6例)、40代(4例)、50代(3例)、60代(1例)、70代(14例)、80歳以上(34例)であった。
国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2022年第51週~2023年第3週)では、AH3亜型が109件(95%)、AH1pdm09が5件(4%)、B型が1件(1%)の順であった。
▼関連リンク
・国立感染症研究所 インフルエンザ流行レベルマップ