薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は27日、ラインファーマの経口人工妊娠中絶薬「メフィーゴパック」(一般名:ミフェプリストン・ミソプロストール)の製造販売承認を審議する。承認された場合、経口の妊娠中絶薬の登場は国内で初めてとなる。
同剤は新有効成分のミフェプリストンとミソプロストールのパック製品で、子宮内妊娠が確認された妊娠63日(妊娠9週0日)以下の妊婦に対する人工妊娠中絶薬。
ミフェプリストンは、妊娠継続に必要な黄体ホルモンの働きを抑え、ミソプロストールは子宮収縮作用を示し、両剤を投与することで、人工妊娠中絶の成功率を高めるとしている。
1剤目にミフェプリストンを経口投与し、1剤目の投与後36~48時間後に2剤目のミソプロストールを投与する。
63日以下の18~45歳の女性120人を対象とした国内第III相試験の結果、主要評価項目である投与後24時間以内の人工妊娠中絶成功率は93.3%で、両剤の併用投与による人工妊娠中絶への有効性が示されたとしている。
同試験結果に基づき、ラインファーマは2021年12月に厚生労働省に承認申請を行っていた。
海外では、カナダと豪州で承認されているが、日本でも承認された場合、経口投与の人工妊娠中絶薬の登場は初となる。