中央社会保険医療協議会総会は18日、日本イーライリリーの片頭痛治療剤「エムガルティ」(一般名:ガルカネズマブ)など3件の費用対効果評価案を了承した。ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス感染症治療剤「ベクルリー点滴静注剤」(レムデシビル)は、重症患者を対象とした標準治療との比較でICER(増分費用効果比)が費用増加を示した一方、酸素投与が必要な中等症II患者の対象集団では優れた費用対効果を示した。総合的評価をもとに、各製品の価格調整が行われる見通し。
ベクルリーは2021年8月に薬価収載された。重症患者を対象集団として、標準治療と比べたところ、ICERは「費用増加」を示し、営業利益の価格調整係数は0.5となった。