順天堂大学は、2024年4月に千葉県浦安市の浦安日の出キャンパスに「薬学部薬学科(仮称)」(6年制、定員180人)を開設するため、3月にも文部科学省に設置認可申請を行う予定だ。既に計画している専任教員50人はほぼ揃え、非常勤の兼担・兼任教員の配置も急ぐ。薬学部開設準備委員会の責任者を務める同大大学院医療看護学研究科の岩渕和久教授は、本紙の取材に「医学部など他学部と連携した臨床に強い薬剤師の養成と、臨床に根ざした創薬を考えられる薬学研究者の育成に力を入れていきたい」と述べ、学部開設後速やかに大学院を設置する構想を明らかにした。
■薬学部開設後に大学院も
岩渕氏は、薬学部開設の背景について「もともと30年前から薬学部を設置する構想があり、突然思いついた話ではない。独自に薬学部を開設する計画や既存の薬科大学との提携を模索するなど紆余曲折を経て、このタイミングで薬学部の設置を目指すことになった」と話す。