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アジョビのオートインジェクター発売、片頭痛発作発症抑制で在宅自己注射-大塚製薬

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2022年11月18日 AM09:40

抗CGRPモノクローナル抗体の皮下注射剤

大塚製薬株式会社は11月16日、(R)皮下注225mgシリンジ(一般名:(遺伝子組換え)について、片頭痛発作の発症抑制を適応とする剤形追加品目として、(R)皮下注225mgオートインジェクターを11月21日より発売することを発表した。


画像はリリースより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

片頭痛は有病率の高い神経疾患で、世界中で10%を超える成人が罹患しているとされている。国内では、約840万人の患者がいると言われており、最も片頭痛有病率の高い30代女性では約20%に達する。片頭痛の薬物治療には急性期治療と予防療法がある。予防療法においては、十分な効果を示し、安全性が高く、投薬頻度が少ない薬剤が望まれていた。

アジョビは、抗CGRP(Calcitonin Gene-related Peptide:カルシトニン遺伝子関連ペプチド)モノクローナル抗体の皮下注射剤。4週間に1回225mg、または12週間に1回675mgの2つの投与方法を有している。片頭痛発作の発症に重要な働きをしているとされるCGRPに結合してCGRP受容体との結合を阻害することで、片頭痛発作の発症を抑制すると考えられている。大塚製薬は、2017年5月にテバファーマスーティカル・インダストリー社とフレマネズマブに関して日本国内における開発および販売に係る独占的ライセンス契約を締結。2021年6月に「アジョビ皮下注225mgシリンジ」の製造販売承認を取得している。

医療機関での投与を要したアジョビ、医師の判断で在宅自己注射可能に

今回、新たに加わるオートインジェクター製剤は、4週間に1回投与の場合、在宅自己注射の対象薬剤。医師が妥当と判断した患者では、在宅での自己注射が可能となる。同剤は、フレマネズマブ225mg(1投与単位)が充填されており、キャップを外して注射部位に押し当てて投与する。注射針は針カバーで隠されており、針刺し事故を防止する設計になっている。

加えて、投与する際に注射針が見えないことで、注射に対する患者の不安や恐怖心が軽減される可能性があるという。これまで、アジョビは医療機関で投与する必要があったが、同剤が新たな治療選択肢として加わることで、患者の通院負担の軽減、および投与時の利便性の向上につながることが期待される。

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