厚生労働省は9日、三環系抗うつ剤「アモキサピン製剤」から発癌性の疑いがあるN-ニトロソアモキサピンが検出された問題について、患者の自己判断で使用中止しないこと、同剤を服用中の場合は他の治療選択肢を薬剤師などが患者に改めて説明するよう求める通知を都道府県に発出した。
N-ニトロソアモキサピンの発癌性については、癌原性試験等のデータがなく動物における発癌性の有無は不明としている。アモキサピン製剤を製造販売するファイザーは「長期的服用による発癌性リスクは払拭できない」として、2023年2月に自主回収すると共に、出荷を停止する予定だ。