厚生労働省の第8次医療計画等に関する検討会が11日に行われ、2024年度からの次期医療計画作成指針で記載する薬剤師確保策について、修学資金貸与や病院への薬剤師派遣が可能な地域医療介護総合確保基金の積極的な活用、都道府県の薬務主管課と医療政策主管課が連携して取り組むことなどを盛り込む方向性が概ね了承された。年内の取りまとめに向け、今後厚労省で調整を行う方向だ。
厚労省は、8月に開催した検討会で、次期医療計画作成指針に初めて薬剤師確保策を盛り込む方向性を示した。今回の指針案では、▽病院薬剤師、薬局薬剤師のそれぞれの役割▽地域医療で必要な医療機関・薬局における薬剤師の就労状況を把握の上、地域の実情に応じた薬剤師の確保策を講じること▽確保策として、地域医療介護総合確保基金(修学資金貸与、病院への薬剤師派遣)の積極的な活用、薬学生を対象とした就職活動に係る情報発信等を行うこと▽都道府県の薬務主管課と医療政策主管課の連携や、病院薬剤師の確保策を検討する際は都道府県薬剤師会だけでなく都道府県病院薬剤師会と連携して取り組むこと――を提示した。