厚生労働省は25日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、ファイザーの抗うつ剤であるアモキサピン製剤の使用による発癌性リスクを評価した同社報告書を公表した。同剤75mgを70年間毎日服用した場合の発癌リスクは20万人に1人、300mgでは5万人に1人とし、「投与継続による患者の安全性リスクは受容できるもの」とした。
アモキサピン製剤をめぐっては、ファイザーの「アモキサンカプセル、同細粒」などから発癌可能性があるニトロソアミン類のN-ニトロソアモキサピンが検出されたことを受け、同社が安全性評価を実施。結果がまとまったことを受け、厚労省がこの日の調査会で評価報告書を公表した。