政府の「新型コロナ・インフル同時流行対策タスクフォース」(TF)は18日、3段階の感染状況に応じた国民への呼びかけ内容を取りまとめた。医療が逼迫している状況では、高齢者など重症化リスクの高い人を守るため、若年層に健康フォローアップセンターの活用など協力を要請。感染が落ち着いている状況では、抗原検査キットや解熱鎮痛薬を予め購入するよう求める。厚生労働省は、リーフレットにまとめた上で今月下旬から発信する予定。
TFでは、医療関連、経済関連等の団体による同時流行に備えた取り組みの説明を踏まえ、厚労省が感染状況に応じた国民への呼びかけ内容を示した。
呼びかけ内容は、▽感染が落ち着いている▽感染者の増加が見られ同時流行の兆しが見える▽同時流行により医療の逼迫が懸念される――の3段階に分けて記載した。
医療の逼迫が懸念される状況では、高齢者、基礎疾患を持つ人、妊婦、子供など重症化リスクの高い人には速やかに医療機関を受診すること、リスクが比較的低い人には自己検査・自宅療養を求める。また、発熱外来は重症化リスクの高い人に重点的に対応する。
重症化リスクの高い人を守るため、高リスクの人は症状があれば速やかに発熱外来を受診する一方、若年者は感染した場合も重症化して入院する割合が低いとして、自己検査で陽性だった場合は健康フォローアップセンターの活用に協力するなどの対応を求める。
感染が落ち着いている、同時流行の兆しが見える状況では、コロナワクチンの早期接種、65歳以上を対象とするインフルエンザワクチンの定期接種を早期に受けるよう求める。特に感染が落ち着いている状況では、発熱外来を受診できない場合に備えて新型コロナウイルス抗原検査キット、解熱鎮痛薬を予め購入しておくよう求める。
呼びかけ内容は、厚労省がリーフレットにまとめた上で、日本薬剤師会、日本製薬団体連合会など関係団体が周知する。