Meiji Seika ファルマは11日、消化酵素製剤「エクセラーゼ配合錠」の販売中止を医療関係者に伝える文書で、中止理由として販売数量の減少、局方収載品の最低薬価(10.10円)を下回る薬価であることなどの状況下では品質確保に対する投資、安定供給に向けた取り組みが困難などと背景を含めた説明を記載した。販売中止をする際は他社を含め文書には「諸般の事情」と記載するのがほとんどで、中止理由を詳細に説明するのは異例。SNS上では医療関係者から、苦境に同情的な声や説明を評価する意見が出ている。同社は「公表可能な事実を全て記したまでのこと」と説明している。
「エクセラーゼ配合錠」は1976年の薬価収載以来、40年以上にわたり「消化異常症状の改善」の効能で医療現場に提供されてきた。薬価は1錠5.70円。2023年12月で特約店への出荷を終了し、経過措置期間の満了は24年3月31日を予定している。