日本薬学教育学会大会が21日、オンライン上で開かれ、シンポジウムでは薬剤師の在学中から卒後研修にスムーズにつなげるため、卒前と卒後を一体化した薬剤師養成策が重要との指摘が相次いだ。大学教員からは、薬学部の高学年次から臨床手技や臨床研究の入門編を学習できるプログラムを卒前教育として実践する事例が示されたほか、薬局薬剤師にもレジデント制度が必要との意見が出た。
医師では免許取得後2年間の初期研修が必須化されている一方、薬剤師では卒後研修の法的規制はなく、各施設が独自の研修体制を構築している。薬剤師の資質向上に向けては、薬学部の卒前・卒後で一貫した検討が課題となっている。