日本褥瘡学会は、褥瘡・創傷専門薬剤師制度を創設した。2024年度に第1回目の試験を実施し、認定を開始する計画。チーム医療の一員として薬剤師が褥瘡領域で力を発揮することを期待して制度創設に至った。多職種が集う学会で、薬剤師の専門性が必要と認められた意義は大きい。将来は、褥瘡領域の専門医療機関連携薬局の実現につなげたい考えだ。
今年7月に公表した認定取得の要件は、▽薬剤師免許証取得後5年以上▽同学会の4年以上の会員歴▽褥瘡の予防や医療に4年以上従事▽同学会認定褥瘡薬剤師または在宅褥瘡予防・管理師の取得▽褥瘡・創傷領域の学術講習を合計100単位以上履修▽褥瘡・創傷領域の実技研修を合計40単位以上履修▽学術大会での口頭発表またはポスター発表を1報以上、または褥瘡・創傷領域の論文投稿▽年に1回実施する試験の合格――など。