薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会は7月27日、厚生労働省が指定する「濫用等の恐れのある医薬品」の範囲見直し案を了承した。鎮咳去痰薬に限定して指定していた鎮咳成分のコデイン、ジヒドロコデイン、メチルエフェドリン含有医薬品について、依存の実態を踏まえて限定を外し、規制を強化する。厚労省は、パブリックコメントを募った上で告示を改正する考え。
厚労省は、医薬品医療機器等法施行規則に基づき、濫用の恐れのある医薬品として、▽コデイン(鎮咳去痰薬に限る)▽メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内容液剤に限る)▽エフェドリン▽ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る)▽ブロムワレリル尿素▽プソイドエフェドリン――の6成分を含有するOTC医薬品を指定している。これらOTC薬については、購入者が若年である場合の氏名・年齢確認、他店舗での購入状況、購入理由等の確認が行われている。