薬事・食品衛生審議会薬事分科会と医薬品第二部会は20日、塩野義製薬の新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ錠125mg」(一般名:エンシトレルビルフマル酸)について、現行の申請データでは緊急承認制度が適用される「有効性の推定」の条件を満たせないと判断し、全会一致で継続審議とすることを決定した。11月にも塩野義から提出される第III相試験成績の結果を踏まえ、改めて審議を行う方針。
ゾコーバは新型コロナウイルスのプロテアーゼを標的とした経口治療薬。条件付き早期承認の枠組みで2月に承認申請していたが、5月に緊急承認の適用を希望する申請を行った。