厚生労働省は11日、「薬局薬剤師の業務および薬局の機能に関するワーキンググループ」の取りまとめとして「薬剤師が地域で活躍するためのアクションプラン」を公表した。一包化に限り調剤業務の外部委託を可能とした一方、処方箋の40枚規制見直しは対人業務の充実に逆行しないよう慎重に行うべきとした。
取りまとめは、▽対人業務のさらなる充実▽ICT化への対応▽地域における役割――で構成。具体的対策では、対人業務の充実に向けた対物業務の効率化として、調剤業務の一部外部委託を明記。
業務範囲として、当面の間は一包化が適当としつつ、委託元の薬局で最終監査を行うことが困難である散剤の一包化は対象外とした。委託先は薬局とし、同一法人内に限定しないほか、一定の距離制限を設けつつ、委託先は当面の間、同一の3次医療圏内とした。
委託実施後の結果を踏まえ、必要に応じて委託元と委託先の距離について見直しを行うこととした。
処方箋の40枚規制については、単純な撤廃・緩和では対人業務が軽視される懸念があるとして、見直しを行う場合は対人業務の充実に逆行しないよう慎重に行うべきとした。