■組織若返りをアピール
山本氏は総会後の記者会見で、「最後の集大成としてやらなければならないのは、次の後継者をしっかりと育てること。そして、政策提言をどのように実現させていくかだ」との所信を表明。
「令和の薬剤師は、安定的に国民から薬局の存在、薬剤師の存在を見えるようにすることが大事になる」と時代の変化に対応した新たな薬剤師像を目指す考えを示し、「目の前の規制改革や政策提言に書いた長期間かけて実現させる政策など、25、26年に向けてどんな手が打てるかを考えて、次の世代に渡していくのが自分の仕事になる。しっかりと体制を組めるようにしたい」と語った。
日本医師会は松本吉郎会長、日本病院薬剤師会は武田泰生会長による新体制をスタートさせる中、医療関係団体との連携にも言及。「日病薬とは薬剤師の働く場所が医療機関の中か、薬局の中かの違いがあるが、薬剤師の職種で考えれば方向性は同じ。日医とも一定程度、お互いの活動を理解し合っている」と述べ、日本保険薬局協会など薬業界とも連携を図る方針を示した。
今回の執行部では理事29人のうち新人7人を選任。常務理事には副会長に就任した渡邊大記氏、常務理事から理事となった有澤賢二氏の後任として、山田卓郎氏(宮城)、原口亨氏(福岡)を起用した。
執行部の人選について山本氏は、新たに理事が加わった7人の平均年齢が40歳代と若返りを図った点を強調。「新しく理事になった方がいるし、ベテランの方もいる。壮年がいて新しい役員がいるのはバランスが取れた執行部と期待している」と語った。自身の後継者については「サイエンティフィックに優れた人」「他団体や政治との付き合いなどを柔軟に対応できる人」とのイメージを語った。
一方、磯部総一郎氏の退任により空席となった専務理事の後任については「早急に探さなくてはならない」と述べた。