日本病院薬剤師会の木平健治前会長は18日の通常総会で、日本薬剤師会と将来的に統一する可能性について、「院内でチーム医療をしっかり支える組織として活動を続けたい」と否定的な考えを示した。
この日の総会では、執行部に対して代議員が質問と要望を行い、町田充代議員(埼玉県)が日病薬と日薬の統一に関する見解を質問した。両組織の統一をめぐっては、3月の日薬臨時総会で山本信夫会長が「いつでも門戸を開いている」と歓迎する姿勢を示していた。
これに対して、木平氏は「病院薬剤師も薬局薬剤師も使命は同じで、両者が対立するものではない。地位向上については共に働きかけている」としつつ、「歴史を見ると日病薬はそれなりの理由を持って日薬から分離・独立したので、形態がやや異なる。診療報酬一つでも背景が異なるので、院内でチーム医療をしっかりと支える組織として活動を続けたい」と可能性を否定した。
元日病薬会長の堀内龍也顧問も「薬局薬剤師も患者対応が極めて重要な段階なので、議論を進めて将来的には統一できればいい」とする一方で、「様々な問題があって日病薬が日薬から出てきた経緯があるので、ここを解決する必要がある。早急に統一するのは難しい」との見方を示した。