医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【ノボノルディスクファーマ】β細胞移植、数年内に治験-新たな糖尿病治療法開発へ

【ノボノルディスクファーマ】β細胞移植、数年内に治験-新たな糖尿病治療法開発へ

読了時間:約 54秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年05月25日 AM10:30

デンマークのノボノルディスクファーマは18日、全世界を対象に記者会見を開き、その中で新たな糖尿病治療法の研究開発状況を説明した。

研究・早期開発部門エグゼクティブバイスプレジデントのマーカス・シンドラー氏は、1型糖尿病を対象に幹細胞からβ細胞を取り出し、患者に移植する臨床試験が「数年内に実施できる見込みが高くなってきている」と明かした。既に高血糖マウスによる試験では、血糖値を正常値に戻すことに成功したという。

週1回投与のインスリン剤の臨床試験についても紹介し、マーカス氏は「1日1回投与のインスリン剤よりも、さらに良い血糖値のコントロールができた。患者報告アウトカムの結果も良好で、投与を受けた人のQOLが大きく変わったとの報告を受けている」と有用性に期待感を示した。

ラース・フルアーガー・ヨルゲンセン社長兼CEOは、「糖尿病、肥満症、希少疾患、NASH(非アルコール性脂肪肝)やアルツハイマーなどの深刻な慢性疾患を優先対象にして成長を目指している。さらに成長していくため研究開発により力を注ぐ」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果