欧州や北米でヒトのサル痘の感染例や疑い例が相次いで報告されている。23日時点で国内の発生事例は報告されていないが、厚生労働省はアフリカ大陸以外の複数の国で渡航歴のない感染者が発生していることから、日本での輸入例発生に警戒している。20日にはサル痘を疑う症状を呈する患者を診察した場合には、最寄りの保健所に相談するよう求める事務連絡を都道府県や関係団体に発出した。今後、積極的疫学調査や検体採取方法などを示す考え。
サル痘は、オルソポックスウイルス属のサル痘ウイルスによる感染症。主にアフリカに生息するリスなどのげっ歯類やサル・ウサギなどウイルスを保有する動物との接触でヒトに感染する。