中央社会保険医療協議会は18日の総会で、サノフィが製造販売するアトピー性皮膚炎治療薬「デュピクセント皮下注300mgシリンジ、同皮下注ペン300mgペン」(一般名:デュピルマブ)について、市場拡大再算定を適用することで了承した。改定後薬価はシリンジ製剤が5万8593円、ペン製剤が5万8775円と現行薬価から約12%引き下げる。適用日は8月1日。
デュピクセント皮下注は2018年4月に発売された既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎を効能・効果とする抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体。予測市場規模は、ピーク時の10年目に患者数2万人、販売額329億円を見込んでいた。
NDBデータ(12月診療分)に基づく検討を行ったところ、「年間販売額が350億円超、基準年間販売額の2倍超」という市場拡大再算定の要件に該当したことから、新薬収載の機会を活用して薬価を見直すこととなった。