エーザイの内藤晴夫CEOは13日、2022年3月期決算説明会で、業績を押し上げているグローバル戦略品の抗癌剤「レンビマ」について、23年3月期には日米欧の2桁成長により売上高2000億円を突破するとの見通しを明らかにした。さらに、免疫チェックポイント阻害剤では最も使用されているメルクの「キイトルーダ」との併用療法治験結果が今年度から、肝細胞癌、子宮内膜癌、非小細胞肺癌対象を皮切りに発表されることに「大いに期待している」と語った。課題となっている免疫チェックポイント阻害剤の耐性を解除する薬剤として開発中の「E7386」も抗腫瘍効果を高めるとして、開発の進展に期待感を示した。
21年度決算で「レンビマ」の全世界売上高は、欧米の伸長に加え、中国が日本の実績を上回ったことで1923億円。22年度は13%増の2180億円を計画する。