医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【東京都】地域連携薬局500軒突破-専門は8軒と伸び悩み

【東京都】地域連携薬局500軒突破-専門は8軒と伸び悩み

読了時間:約 1分4秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年05月09日 AM10:30

東京都の地域連携薬局数が4月26日時点で506軒と500軒を突破した。全国で500軒を突破した都道府県は初めて。専門医療機関連携薬局を含めた認定薬局数は計514軒となっている。都は、地域連携薬局と専門医療機関連携薬局を合わせた認定軒数も「概ね順調に伸びてきている」と評価した。同27日の定例会見で公表した。

地域連携薬局の認定軒数を1カ月ごとの推移で見た場合に、3月の増加軒数に比べると4月が緩やかになっていることについて、福祉保健局健康安全部薬務課は、「年度初めは人の動きが激しく、現場も慌ただしいため申請体制が整わないのではないか」との見解を示した。

一方、専門医療機関連携薬局の認定軒数は2021年10月以来1軒増加し、8軒となった。地域連携薬局に比べて伸び悩んでいる理由について「都は癌特化型の病院よりも他の重症疾患の患者も診る総合病院が多いため、申請要件を満たすことが難しいのではないか」との見方を示した。

今後の動向については、「入院患者を地域に戻す動きを活発にする病院があれば、それに付随して専門医療機関連携薬局は出てくる。入院患者を地域に戻した場合にそれに対応できる薬局を病院がどれだけ求めているかも考慮する点ではないか」と分析。地域の薬局から病院に連携を働きかけていくことも認定薬局の増加に重要な要素になるとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果