厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」が4月28日に開かれ、緊急避妊薬のスイッチOTC化をめぐる課題について議論した。構成員からは緊急避妊薬のスイッチOTC化に肯定的な意見が上がったが、販売を行う薬剤師の対応には不安視する声も出た。今夏開催予定の次回会合で、緊急避妊薬の販売方法などを示すパブリックコメント案について議論する予定。
検討会議ではこれまでの会合で論点に上げられたOTC化に向けた課題について、改めて意見交換を行った。中でも、緊急避妊薬をOTC化した場合の薬剤師の対応に関して懸念の声が出た。堀恵構成員(ささえあい医療人権センターCOML委員バンク登録会員)は、日本薬剤師会が3月の会合で公表した「オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤に関する事例調査」の結果で、処方箋なしに緊急避妊薬を提供することに「半数が不安」と回答した結果を踏まえ、「購入する側も不安になる」と指摘した。