内閣府の専門調査会は、地域の医療・健康の課題解決を目指して新設された「デジタル田園健康特区」(仮称)に、岡山県吉備中央町、長野県茅野市、石川県加賀市を指定することを了承した。特区での規制改革を通じて、タクシーを活用した非過疎地域での医薬品の貨客混載運送や、薬剤師による人工知能(AI)、チャット機能を活用した遠隔服薬指導などを推進する方向だ。今後開催予定の国家戦略特別区域諮問会議で審議し、正式決定となる見通し。
■AI用い遠隔服薬指導も
3自治体は、幅広い分野でICTなどの先端的技術を活用し、地域課題を解決する内閣府の「スーパーシティ構想」に応募。スーパーシティ型国家戦略特区には指定されなかったものの、人口減少や少子高齢化に直面している地方部での健康や医療の課題解決に焦点を当てた「デジタル田園健康特区」に指定された。