■「ビンダケル」は75%下げ
厚生労働省は4日、全面改定した薬価基準を官報に告示した。4月1日から実施する。実勢価等改定分が薬価ベースで6.69%(医療費ベースで1.44%)引き下げられ、新薬創出等加算の返還額が加算額を初めて上回るなど製薬業界にとっては厳しい改定となった。安定確保医薬品のうち、優先度が高いカテゴリーAの品目が基礎的医薬品に加わり、抗菌薬「セファゾリン」など8成分69品目が適用された。用法用量変化再算定が適用されたファイザーのTTR型アミロイドーシス治療剤「ビンダケルカプセル」、類似品の「ビンマックカプセル」は75%の大幅な引き下げを受けた。
薬価基準が改定されるのは合計1万3370品目。そのうち131成分440品目が不採算を理由に薬価の引き上げと現行薬価が維持された。