日本医療研究開発機構(AMED)審議会が18日に開かれ、2020年度から5年間の第2期中長期目標に、政府のワクチン開発・生産体制強化戦略を反映させる変更案を了承した。研究費をファンディングする機能を持つ「先進的研究開発戦略センター」(SCARDA)に対しては、継続性を担保できる仕組みの構築、人材の専門的知見を生かせる環境整備などを求める声が上がった。
コロナ禍でワクチン・治療薬の研究開発が諸外国よりも遅れた経験を踏まえ、2021年6月に閣議決定されたワクチン開発・生産体制強化戦略では、第2期AMED中長期目標を変更して同戦略を盛り込む必要があると記載。項目として、▽ワクチン・新規モダリティ研究開発事業▽ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成▽創薬ベンチャーエコシステム強化事業――を挙げていた。