新型コロナウイルス経口治療薬「パキロビッドパック」が特例承認されたことを受け、各都道府県から厚生労働省に対応薬局リストが提出された。27日までは院内処方が原則だが、パキロビッドは併用禁忌の薬剤が約40種類あり、使用中の薬剤との相互作用には注意が必要で、試験的に院外処方を運用している。日本薬剤師会が各都道府県薬剤師会に通知を発出して注意喚起を行っている中、東京都では9軒、福岡県では8軒の対応薬局が決まった。
パキロビッドは流通量が少なく併用禁忌の薬剤が多数あるため、27日までは承認直後の試験運用期間として、同剤の取り扱いは新型コロナ病床確保医療機関と各都道府県が選んだ対応薬局に限定している。28日以降に配分対象施設を拡大するため、医療機関と薬局の連携を確認する観点から、厚生労働省は必要に応じてパキロビッド対応薬局への院外処方を積極的に検討するよう要請している。