中央社会保険医療協議会総会は19日、2022年度薬価制度改革で年間販売額が大きい品目の薬価を引き下げる「市場拡大再算定」の適用品目を了承した。年間販売額が1000億円以上の品目に適用される「特例拡大再算定」ルールは、武田薬品のプロトンポンプ阻害剤「タケキャブ」など4成分6品目が対象となった。市場拡大再算定はブリストル・マイヤーズスクイブの抗癌剤「ヤーボイ」など17成分33品目、効能追加による用法用量変化再算定はファイザーのTTR型アミロイドーシス治療剤「ビンダケルカプセル」など2成分2品目に適用された。
特例拡大再算定は、年間販売額が1000億円以上で予想販売額の1.5倍を超えた品目の薬価を最大25%引き下げ、年間販売額が1500億円以上で予想販売額の1.3倍以上の品目は最大で50%の薬価を引き下げるルール。「タケキャブ」は年間売上高が1000億円を超え、予想販売額の1.5倍以上に拡大したことから適用された。タケキャブの類似品で、同社の「キャブピリン配合錠」「ボノサップパック」「ボノピオンパック」にも適用され、計4成分が対象となった。