厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」が14日に開かれ、武田薬品の睡眠導入剤「ロゼレム錠」(ラメルテオン)など医療用医薬品6品目について、OTC化する場合の課題などを議論した。ロゼレムと床ずれを効能・効果とする初のOTC医薬品候補「オルセノン軟膏」(トレチノイントコフェリル)に対しては、複数の構成員から「OTC化するメリットが見えない」など否定的な見解が相次いだ。今回出てきた意見をまとめ、パブリックコメントを募った上で、再度議論する予定。
同会議は候補成分に対するOTC化の可否判断を行ってきたが、要指導・一般用医薬品としての必要性や課題を抽出し、薬事・食品衛生審議会要指導・一般用医薬品部会に意見として報告した上で、同部会が可否を判断する枠組みに変更。この日の会合はスキームを変更して初めて議論した。