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【新潟薬科大学】医療・健康系大学に転換-23年度入学定員を50人減

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2021年12月08日 AM10:45


■看護・臨床検査の学部設置

新潟科学技術学園は、2023年度に新潟薬科大学の薬学部薬学科入学定員数を180人から130人に削減すると共に、医療系の新学部を設置する組織改革案を発表した。近年、薬学部入学定員数が未充足の状態が続く中、適正化を図るのが狙い。系列校の新潟医療技術専門学校が持つ四つの専門学部のうち看護学科と臨床検査技師科を統合し、医療技術学部臨床検査学科と看護学部看護学科の二つの学部を設置する。大学薬学部の生き残りが苦しくなる中、単科薬科大学としての成長を諦め、医療・健康系大学として方向転換する方針だ。

11月24日に開催された理事会で「新潟薬科大学新学部設置等に関する計画」を決定。薬学部薬学科は23年度には現行の180人から130人に減らす。19年度入学者数が133人、20年度が108人、21年度が134人と定員数180人を下回る状態が続いており、入学定員の適正化に踏み切った。

応用生命科学部生命産業創造学科は学科の名称を「生命産業ビジネス学科」に変更し、現行の定員数60人から45人に減員する予定。

既存学部の定員数を減らす一方で、系列校の新潟医療技術専門学校の2専門学部を統合し、2学部2学科を新たに設置する。卒業時に臨床検査技師の国家試験受験資格を取得できる4年制の医療技術学部臨床検査学科を新潟市秋葉区の新津キャンパスに新設し、入学定員は60人を予定している。

卒業時に看護師国家試験と保健師国家試験の受験資格を得られる「看護学部看護学科」の入学定員は80人。両学部とも来年3月に文部科学省に学部設置認可申請を行い、収容定員は現在の1800人から2000人と200人増となる予定。

新潟薬科大学は5年前から、入学定員が未充足の状態にあり、今後も少子化が進む見通しから、入学定員数を適正化するタイミングを図ってきた。昨年12月には臨床実務実習の実施を中心に病院・薬局との連携や学生教育を担う「臨床薬学教育研究センター」、今年4月には初年次教育や国家試験受験対策の推進に当たる「薬学教育センター」を相次いで立ち上げ、入学定員削減後を見据えた教育の質向上に向けた各種方策を推進してきた。定員削減により教員1人当たりの学生数を抑えることや、二つのセンターを整備することできめ細かな学生教育を実現したい考え。

また、医療技術学部臨床検査学科と看護学部看護学科を学部化し、既存の施設設備や教職員などあらゆる資源を最大限活用する方針である。

第三者機関を通じて新潟県内の高校生を対象とした臨床検査技師や看護師の関連学部における進学の需要や、医療機関を対象にこれら学部卒業生の就職に関する需要を調べた結果、両学部を新設するニーズは高いと判断。臨床検査学科、看護学科、薬学部薬学科のそれぞれの教員が相互に講義を行い、連携した教育も行う方針。

近い将来、新潟医療技術専門学校の視能訓練士科と救急救命士科も学部化し、完全統合を行う計画だ。

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