医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > サフネロー、既存治療で効果不十分なSLE治療薬として発売-AZ

サフネロー、既存治療で効果不十分なSLE治療薬として発売-AZ

読了時間:約 1分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年11月26日 AM11:45

用量調整が不要、4週間ごとに1回30分以上かけて投与する点滴静注製剤

アストラゼネカ株式会社は11月25日、「(TM)点滴静注300mg」(一般名:(遺伝子組換え))について、既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス()を効能または効果として販売を開始したことを発表した。


画像はリリースより

完全ヒト型モノクローナル抗体のサフネローは、I型インターフェロンα受容体のサブユニット1(IFNAR1)を標的とする新規のSLE治療薬。用量調整が不要な、4週間ごとに1回30分以上かけて投与する点滴静注製剤だ。

サフネローは、発売後600例にわたって観察期間52週間の全例調査を実施し、既存治療で効果不十分なSLE患者を対象に、同剤の製造販売後の使用実態下における長期の安全性および有効性に関する情報収集及び評価を実施する。なお、同剤の投与を中止した場合(再来院しなくなった場合を含む)は、その日付および理由を確認し、最終投与後8週間を目安に、可能な限り観察を行う。

SLE患者50%以上、同疾患自体あるいは既存の治療薬が原因の恒久的な臓器障害を引き起こす

SLEは、免疫系が体内の正常な組織を攻撃する自己免疫疾患。慢性的であり、さまざまな臨床症状を伴う複雑な疾患であるため、多くの臓器に影響を及ぼし、疼痛、発疹、倦怠感、関節の腫れ、発熱など幅広い症状の原因となる。日本では、難病に指定されている。

SLE患者の50%以上は、同疾患自体あるいは既存の治療薬が原因の恒久的な臓器障害を引き起こし、症状が増悪や死亡リスクの上昇につながる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入
  • レポトレクチニブ「がん細胞が耐性を獲得しにくく、長期使用に期待」
  • 2025年1月より社長交代で新たな体制へ‐アレクシオンファーマ
  • ミリキズマブの炎症性腸疾患に対する長期持続的有効・安全性データを公開-リリー
  • 転移性尿路上皮がん、一次治療における新たな選択肢への期待