用量調整が不要、4週間ごとに1回30分以上かけて投与する点滴静注製剤
アストラゼネカ株式会社は11月25日、「サフネロー(TM)点滴静注300mg」(一般名:アニフロルマブ(遺伝子組換え))について、既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス(SLE)を効能または効果として販売を開始したことを発表した。
画像はリリースより
完全ヒト型モノクローナル抗体のサフネローは、I型インターフェロンα受容体のサブユニット1(IFNAR1)を標的とする新規のSLE治療薬。用量調整が不要な、4週間ごとに1回30分以上かけて投与する点滴静注製剤だ。
サフネローは、発売後600例にわたって観察期間52週間の全例調査を実施し、既存治療で効果不十分なSLE患者を対象に、同剤の製造販売後の使用実態下における長期の安全性および有効性に関する情報収集及び評価を実施する。なお、同剤の投与を中止した場合(再来院しなくなった場合を含む)は、その日付および理由を確認し、最終投与後8週間を目安に、可能な限り観察を行う。
SLE患者50%以上、同疾患自体あるいは既存の治療薬が原因の恒久的な臓器障害を引き起こす
SLEは、免疫系が体内の正常な組織を攻撃する自己免疫疾患。慢性的であり、さまざまな臨床症状を伴う複雑な疾患であるため、多くの臓器に影響を及ぼし、疼痛、発疹、倦怠感、関節の腫れ、発熱など幅広い症状の原因となる。日本では、難病に指定されている。
SLE患者の50%以上は、同疾患自体あるいは既存の治療薬が原因の恒久的な臓器障害を引き起こし、症状が増悪や死亡リスクの上昇につながる。
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・アストラゼネカ株式会社 プレスリリース