自民党の岸田文雄総裁が4日の衆参両院の本会議で首相に指名され、同日に自民、公明両党による連立内閣が発足した。厚生労働相には、衆議院厚生労働委員長などを務めた後藤茂之政調会長代理を充て、文部科学相には末松信介参議院国会対策委員長が就き、経済産業相には萩生田光一文科相が横滑りした。岸田内閣は、新型コロナウイルス対策や所得向上など山積する課題に取り組む。
同日午前の閣議で、菅義偉内閣が総辞職した。午後の衆参両院の本会議で行われた首相指名選挙で、岸田氏が第100代首相に指名され、同日夜に自民、公明両党による岸田連立内閣が発足した。
新内閣の閣僚では、新型コロナウイルス対策の中核を担う厚労相に、後藤氏が就任した。
後藤氏は、党内では厚生労働部会長、新型コロナウイルス感染症対策本部座長などを務めた。2013年に衆院厚生労働委員会委員長に就き、「社会保障制度改革プログラム法案」を採決した。
後藤茂之氏(衆)=1955年12月生まれ。80年に東京大学法学部卒業後、旧大蔵省入省。2000年に民主党公認で衆院議員選挙初当選し、自民党入党後も含めて当選6回。衆院厚生労働委員会委員長、法務相副大臣、国土交通省大臣政務官などを歴任した。