国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター(C-CAT)は10月4日から、保険診療で行われた癌遺伝子パネル検査の結果から得られた遺伝子変化等の情報を研究開発に利活用できる「利活用検索ポータル」の運用を始める。創薬や新規治療法の開発加速を狙いとしており、治療に使用された薬剤名や治療効果等も検索可能。一部の医療機関とアカデミアは無料で、製薬企業は年間780万円で利用できる。
複数の癌関連遺伝子の変異を一度に検査できる遺伝子パネル検査は2019年から保険適用されている。C-CATでは、全国の癌ゲノム医療中核拠点病院等で行われた同検査の結果データを集積しており、現時点で2万0875人分の検査データ、診療情報を保有している。