医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【都薬】ステロイドを安定確保-地域基幹薬局で優先供給

【都薬】ステロイドを安定確保-地域基幹薬局で優先供給

読了時間:約 2分26秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年09月08日 AM10:45

東京都薬剤師会は、新型コロナウイルス感染症陽性患者の自宅療養者が急増する中、対症療法となるデカドロン錠などのステロイド剤を必要な患者に供給できるよう、地区薬剤師会が指定する地域の基幹薬局や医薬品・情報管理センターによる分割販売を通じて供給体制の構築を目指す。デカドロンを製造する後発品大手の日医工や医薬品卸の地域業界団体「東京医薬品卸業協会」からはできるだけ優先的に地域の基幹薬局や医薬品管理センターに出荷してもらえるよう協力を取り付けた。調達が困難になりつつあるステロイド剤を安定確保し、適切な供給体制を維持したい考えだ。

新型コロナウイルス感染症の自宅療養者が急増する中、中等症IIの治療に用いられるデカドロンは想定外の発注数量となったため出荷調整が行われており、安定的な流通の確保が困難な状況だ。都薬では33の医薬品・情報管理センターを持ち、そのうち16拠点は医薬品卸売販売業か薬局の許可を得ており、医薬品の分割販売業務を行うことができる。今後の流通量増加から薬局でも在庫不足になることを見込み、同センターと地域薬剤師会が指定する基幹薬局を活用し、ステロイド剤の安定供給を図っていく方針だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【福岡厚労相が会見】ラグ・ロスの解消に意欲-官民一体で取り組む課題
  • 【安定確保策会議】承認書と相違44%で確認-後発品自主点検結果を公表
  • 【薬局団体連絡協議会】「リスト化で会員増」2割-地域薬剤師会の再編提言
  • 【消費者庁部会】紅麹問題でGMP指針改正-微生物原材料の食品対象
  • 【エーザイ】レカネマブ欧承認勧告-ApoEε4ホモ接合を除外