医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 武田薬品、ペプチドリーム、中枢神経系でPDC創製へ-共同研究契約の枠組み拡大

武田薬品、ペプチドリーム、中枢神経系でPDC創製へ-共同研究契約の枠組み拡大

読了時間:約 1分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年08月02日 AM10:45

武田薬品とペプチドリームは7月27日、両社の共同研究・独占的ライセンス契約の枠組みを拡大し、中枢神経系領域の複数ターゲットに関するペプチド薬物複合体(PDC)の創製に向けた研究を行うと発表した。今回の契約拡大により、ペプチドリームは武田から一時金を受け取り、今後総額で最大約35億ドル(約3855億円)のマイルストーンフィーを受け取る可能性がある。

両社は、2020年12月に神経筋疾患領域の複数PDCの創製に関する包括的共同研究・独占的ライセンス契約を締結し、ペプチドリームとJCRファーマが開発したトランスフェリン受容体(TfR)1結合ペプチドと武田が選択した医薬品候補化合物によるPDC医薬品の共同研究を進めてきた。

今回の契約拡大により、武田は神経変性疾患関連の複数の中枢神経系ターゲットにTfR1結合ペプチドリガンドを用いて、TfR1結合ペプチドと医薬品候補化合物の複合体を作製し、血液脳関門を通過できる候補化合物の研究が行えるようになる。

また、ペプチドリームは武田から契約一時金を受け取るほか、今後の非臨床試験と臨床試験の進捗、製品の発売、正味売上高に応じたマイルストーンフィーとして、総額で最大約35億ドルを受け取る可能性がある。製品化後の正味売上高に応じたロイヤルティーを受け取る権利も保有する。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【PMDA】コロナ薬投与で注意喚起-妊娠可能性ある女性に
  • 【薬価部会】不採算品再算定、対象絞り込みを-25年度中間年改定
  • 【厚労省調査】敷地内薬局、専門連携の1割-処方箋集中率は93.1%
  • 【臨試協調査】外資が日本を第I相拠点に-国内実施のメリット認識か
  • 【NPhA】半数以上が後発品を選択-長期品選定療養に一定効果