一回の穿刺で複数の乳がん病理診断検体を「素早く」「確実」に採取
BDのグループ会社である株式会社メディコンは7月15日、乳がん病理診断の検体を素早く確実に採取する「BD EleVation(TM)バイオプシーシステム(ビーディー・エレベーション・バイオプシーシステム)」を本格発売したと発表した。
画像はリリースより
「BD EleVation バイオプシーシステム」は、超音波ガイド下で効率よく必要量の検体を採取するために開発された吸引式乳房組織生検用デバイス。穿刺針には、超音波下で視認しやすいエンハンスメント加工が施してあり、針先のトライコンケーブ形状が狙った部位へのスムーズな穿刺をサポートする。また、一回の穿刺で複数検体を採取することが可能となり、1検体当たりの採取にかかる時間は約9秒と、病理診断の検体採取にかかる時間を大幅に短縮したという。
乳がん組織検体採取特化機能、確実な検体採取をサポート
乳がんは日本女性が罹患するがんのトップで、年間約9万人が乳がんと診断されており、その罹患率は増加の一途をたどっている。乳がんは早期発見により、治る確率が高まり、治療期間も短くなることが知られている。乳がんの検査では触診やマンモグラフィ、超音波などによる画像検査でシコリや石灰化が確認された場合、病変から組織を採取して病理検査を実施。「BD EleVation バイオプシーシステム」は、より確実な診断をするための検体採取に必要とされる熟練した技術と採取にかかる時間を大幅に軽減し、乳がん検査の正確性と迅速化に貢献するとしている。
「BD EleVation バイオプシーシステム」は、握りやすいグリップ部分と症例に応じて3種類のゲージサイズが選択できるニードル部分からなる。単回の穿刺で複数検体を安定して採取する仕組みを備えているのに加え、超音波で針の位置を視認できるエンハンスメント加工や、乳腺密度の高い組織の採取等をサポートするスマートモード、鋭利な針先で一定に前進させるピアス機能等、乳がんの組織検体採取に特化した機能が、確実な検体採取をサポートする。セットアップと後処理も簡単で効率的なため、検査時間の短縮にもつながるとしている。
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・株式会社メディコン プレスリリース