東京都薬剤師会は、会員薬局向けに実施した「後発品に関する流通及び対応状況に関する調査」の最終集計結果を公表した。薬局で入手困難な後発品は181銘柄が挙げられ、中でも後発品メーカーが自主回収を実施した「オロパタジン塩酸塩」「プランルカスト」などは多くの薬局が調達に苦慮していた。後発品の流通が滞ったことに伴い、5月の後発品使用率が1月に比べて下がったと回答した薬局は35%を占め、後発品の使用促進にブレーキをかけている現状も浮き彫りになった。
都薬は会員薬局の管理薬剤師や開設者を対象に都薬会員用ホームページでウェブ調査を実施し、製品回収や承認取消となった企業製品の代替対処や新規採用医薬品の注文取引などについて聞いた。6月末に1000人を対象とした途中経過分析を実施していたが、今回、回答数を1520人まで増やして集計した結果を報告した。