■日薬が通知
日本薬剤師会は6月25日、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種後の発熱・痛みへの対応について、市販の解熱鎮痛剤が需給逼迫のため販売困難な状況となった場合には、処方箋医薬品以外の医療用医薬品で対応することも「選択肢の一つ」とする通知を発出した。
ワクチン接種後の発熱・痛みへの対応として、アセトアミノフェンを含有する市販の解熱鎮痛薬の需要が高まり、品薄が生じている。こうした状況を受け、厚生労働省は6月22日、新型コロナワクチン特設サイトに掲載されているQ&Aを改訂し、市販の解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンだけではなく、非ステロイド性抗炎症薬のイブプロフェンやロキソプロフェンなども利用できることを明示していた。
日薬は、非ステロイド性抗炎症薬などの利用が可能になったとしても、市販の解熱鎮痛薬が需給逼迫のため販売困難な状況が考えられることから、処方箋なしで医療用医薬品を購入できる「零売」で対応することを「選択肢の一つ」との見解を示した。
その上で、会員向けには処方箋医薬品以外の医療用医薬品を販売するルールの再周知を行い、販売価格については、「医薬品の用量等を考慮しながら、薬局で個別に判断するもの」との考えを示した。